肝っ玉母さんNY日記 44代目オバマ大統領の誕生は新しいアメリカの幕開け
5年前に、以前住んでいたNYに戻ってきた時、幻滅しました、激しく幻滅しました。
NYだけではありません、アメリカ全体に幻滅し、憎悪し、アメリカ大帝国の崩壊さえ望みましたね。![]()
20日、オバマ大統領の就任演説を聴き、アメリカを見直すことができて、良かった。
こうやって、長い歴史はありましたが、黒人の大統領を選んだ国民、やっぱりアメリカの寛大で前向きなフロンティア精神は、生き残っていたんですね。
アメリカの歴史を知らない、ここで生活をしていない、あるいはしたことがない、他の国の人にとっては、少しわかりずらい部分もあったとは思います。ここで、私が特に覚えているところを抜き出してみます。
初め、ブッシュにたいして、感謝の言葉をかけていましたが、その後、いきなり刃を向けてきましたね。
かなり辛辣な前政権批判で、テキサスに戻ったブッシュの周りの人たちがブーブー文句を言ってたそうです。
それにしても、チェイニーの病人ぶり。。。どうして政治家って困った時、病気になる?![]()
さて、まずは、前政権の経済政策の失敗をつつきます。
経済後退の原因は経済界だけのものでなく、
「何度もなく、困難な選択や新しい時代への準備に対して怠慢に、実行してこなかったことも原因の一つだ」
と、前政権の経済政策は失敗だった、とはっきりきっぱり断言しています。
「はっきり言います。今、私たちが直面している試練は、現実です。そして、その試練は、深刻で、かつ、膨大にあります。」
ここで、国民にも、念をおすわけです。これからの道は険しいと。激励の前は、叱咤しなくちゃね。
「長い間、政治を、機能不全にしてきた、つまらない不平不満、うその公約、罪のなすりあい、古くて役に立たない独断的なドグマ(考え)の終焉に、今日やっとたどり着いたのです」
ほんとに、やっとだよ。8年間、全くこの国はある意味、機能不全だったからね。
でも、この言葉、そっくりそのまま他の国の政治家にも言ってあげたいかも。
「この国は、いまだ若い、でも、聖書の言葉にもあるように、今、子供じみたことをするのはやめる時がきたのだ」
全くね。どこの政治家も、権力をもてあそぶ子供だからね。でも、この国が8年間にしてきたことは、子供じみたって言ったら、子供に失礼かも。
「経済の成功というのは、国内総生産の数字だけでは、はかれない。繁栄はすべての場所に浸透しているか、働く意欲のあるものに機会が制限なく与えられているか、によります。それは、寄付金によっての経済の成功でもありません、なぜなら公共の利益こそが確実な成功への道だからです」
税金はとらずして、富あるものは富を限りなく増やし、その寄付金により、貧しいものを救うという、共和党の古ぼけたドグマを批判しています。貧しいものは、貧しいままでいい、みたいな考えは、早く捨ててしまってくださいってことですよ。全く、中世か!
ミサイルや戦車だけじゃ、敵を倒せない、って言ってくれたことは、うれしかった。
「力だけでは、国民を守れない。力は、分別を持った慎重な使い方をしてこそ大きくなる。安全は、大義の正当性、模範的な兵力、謙虚で自制することのできる柔軟な態度によって得られるものだ。」
私は、合気道を習うものですが、力をコントロールできないアメリカ人の柔術家たちにも、この言葉、使えるなー。
この国は、多くの宗教そして無心論者の人々から成っている、と言ってましたが、南部や、中部の熱心なクリスチャンたちに打撃ですね。(共和党の支持者の多くが、この熱心なクリスチャンです)
海外に向けたメッセージも、かなり柔軟にこなしてました。歩み寄るけど、あなたたちの悪いところも直しなさいよ、みたいな。ある国では、自分たちに向けたメッセージみたいなところを放送カットしたらしいですね。もちろん、演説の中でも、そういう反論を封ずる権力に対する批判は、しっかりありました。
最も素晴らしいところは、
「私たちが今、時代から要求されていることは、責任。責任が、新しい時代へと導くのだ。」
ちょっと訳を脚色しましたが、こんな風に、私は解釈しました。そして、感動しました。今までの、資本本位で、自分中心の無責任な時代は終わった、ということです。そして、国内外相互協力をする時代が始まるのだ、と彼は言います。その言葉を言うのにふさわしい44代目大統領です。
どの言葉をとっても、当たり前のことなのかもしれないけど、当たり前のことがわからなかった8年間だったから、国民にはその言葉こそ、リーダーに言ってもらいたかったのだと思います。
それにしても、8年間アホな政権に国事をまかせたのは、なにをかくそう、国民ですから。それも結局責任ですね。アメリカだけでなく、他の国も責任を持てるようなリーダーを選ばないと、ね。政治家だけの責任でなく、選んだ国民にも責任がある、と私はよその国で十分学びました。
就任数日しかたってませんが、オバマ大統領は、バリバリとやってくれてます。
今年は年収約1000万円以上の政治家や官僚の給料アップはないそうです。それと、今回かれの閣僚として選ばれた人が辞職すると、この4年間何の職にもつけないそうです。いわゆる天下り的なことはできないってことかな。あの、国際法に反するテロの容疑者たちを収容している極悪グアタナモ収容所は閉鎖するそうです。
ブッシュは、憲法を都合のいいようにどんどん書き換えてましたから、それを元に戻すのにオバマ大統領はしばらく忙しいようです。言ったらきりがないのですが、経済だけでなく、医療も、教育も、今、この国は最悪な状態にあります。現政権は、その修復作業だけで4年間が終わってしまうかもしれませんね。![]()
さて、この演説、オバマ大統領が一人で考えたものでなく、幾人かのブレーンがいたわけです。で、そのブレーンの責任者は、なんとビデオゲーム世代の27歳の男性、Jon Favreau。![]()
選挙演説も、彼がまとめ、この18ヶ月、彼を支えたのは、エスプレッソコーヒーとエナジードリンクのレッドブル、そして頭休めのビデオゲーム「ロックバンド」だったそうです。
就任演説をまとめるのに、ワシントンのスターバックスでしたそう。んー、これこそ新時代。![]()
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